透析療法指導看護師とは

透析療法指導看護師とは

透析看護師は、「透析療法指導師」という資格を取得することで、
業務の幅が広がります。

 

透析看護師は、透析手当も給与に含まれますが、
こうした資格を取得することでさらに手当がアップするのです。

 

透析療法指導看護師は、看護師免許があることは大前提ですが、
日本腎不全看護学界の正会員として、
3年以上所属していることが条件となります。

 

また、血液透析や腹膜透析の実践例が3つ以上あって、
看護師経験が5年以上あることも必要です。

 

そして、学会に出席したり、業務内容を発表したりして、
決まったポイントを持っていることも条件となります。

 

つまり、透析看護師としての実績や、
腎不全の知識をしっかり持っている人が、
透析療法指導師の受験資格があるわけです。

 

透析療法指導師の資格は、透析患者さんに対して、
高い技術力を持って治療や指導に当たることができる、
透析のスペシャリストとしての証拠となります。

 

患者さんへの肉体的なケアだけでなく、
精神的なケアもできるという、
総合力にすぐれた看護師ということになるのです。

 

もちろんこの透析療法指導師は、患者さんだけでなく、
スタッフをまとめるリーダー的な役割も果たします。

 

患者さんとスタッフの間に入り、
患者さんが安心して治療を受けることができる環境を整え、
スタッフの技術の向上のためのアドバイスや指導を行います。

 

スタッフをまとめ、透析現場の質の向上をするためには、
なくてはならない存在が、透析療法指導看護師といえるのです。

 

透析を必要としている患者さんは、
今後も増えることが予想されていますから、
透析療法指導看護師の存在はますます重要です。

 

一定期間透析の現場で実績を重ねた看護師は、
更なるスキルアップのために、この資格に挑戦してはいかがでしょうか。