透析看護師に求められる技術

透析看護師に求められる技術

透析看護師に求められる技術は、
穿刺、抜針、止血が代表的なものといえるでしょう。

 

透析機械の操作も、もちろん重要ですが、
機械操作は何度か行ううちに慣れてくるものです。

 

透析患者さんとの人間関係を良好にするためにも、
穿刺は特に患者さんに痛みを与えないようにしなければなりません。

 

透析は週に数回行われます。

 

その都度腕に針を刺すわけですから、毎回痛みを伴います。

 

その穿刺が、下手な看護師と上手な看護師がいれば、
患者さん側からすれば、穿刺上手な看護師を希望するはずです。

 

何度も腕に針を刺され、失敗している看護師に、
信頼関係を築けといわれても無理な話ですよね。

 

ある程度患者さんとの信頼関係ができていれば、
1度や2度の失敗は許してもらえるかもしれませんが、
できるだけ穿刺は得意としておくほうが無難です。

 

透析は長時間の治療になりますから、
その間苦痛を少なくするための、
患者さんとのコミュニケーション能力も大切です。

 

加えて患者さんの様子も事細かに見なければなりません。

 

透析治療を無事に終えることができるように、
十分な様子観察が必要となるのです。

 

そして、患者さんへの健康指導というのも、
透析看護師の重要な仕事です。

 

透析を受けている人は、ふだんの生活習慣が、
体調に大きな影響を及ぼすので、
それを指導する透析看護師は、指導力も求められるわけです。

 

食事や運動、生活の中で注意することなど、
患者さんに的確な指導ができなければなりません。

 

ただ指導するだけでなく、
患者さんに実践してもらわなければ意味がないので、
透析看護師は患者さんとの信頼関係を築くことも求められるでしょう。

 

ほかの病棟の看護師に比べて、
透析看護師は1人の患者さんにかかわる時間が長いので、
全ての技術が患者さんとの信頼関係につながるといえます。