透析クリニックと透析病院の違い
透析看護師の職場として、透析病院とクリニックとがあります。
この2つの違いは、わかりやすく言えば、
入院設備の有無ではないでしょうか。
ほとんどの透析クリニックには入院設備がなく、
透析病院は、入院と通院両方の透析患者を受け入れています。
ですから、透析クリニックで働いている看護師は、
深夜の勤務がありません。
透析病院の看護師は、日勤もあれば深夜の勤務もあります。
しかも、入院患者さんのお世話もしなければなりませんから、
透析病院のほうが不規則な仕事となるはずです。
入院、通院の両方の透析を行いますから、
患者さんの数も多く、様々な症例も多いです。
入院して透析を行い患者さんの中には、
がん治療のひとつとして透析を行う人もいますし、
病状によっては透析を中止するケースもあります。
働く看護師としては、辛い場面も多いかもしれませんね。
また、透析クリニックでは、自分で通うことができない人の受け入れは、
あまり行いません。
介護タクシーや家族の送迎が基本となっています。
透析病院の場合には、通院患者さんの送迎をしているところもあります。
透析クリニックでも最近では、送迎をしてくれるところも増えてきていますが、
クリニックはスタッフの数が少ないため、基本的には送迎をしません。
透析を受ける患者さんからすると、
送迎をしてもらえることはありがたいですが、
クリニックによってその辺のサービスは様々です。
そして、透析病院はスタッフが多く、仕事を分担して行いますが、
透析クリニックの場合には、スタッフが少ないため、
1人で行う仕事が多くなります。
1人の患者さんが透析を行い帰るまでを、
全て1人の看護師が行うこともよくあります。
何かあったときの判断も任されることになるので、
ある程度の経験を重ねた看護師を募集する傾向があるようですね。