在宅透析の専任看護師
最近では、通院や入院をせずに、
在宅で透析をする人が増えてきています。
これは透析機器の進歩によるものですが、
同時に在宅透析の専任看護師も多くなりました。
在宅透析の専任看護師は、
文字通り在宅で透析を行っている患者さんや、
その家族への支援が主な業務になります。
在宅透析は、患者さんやその家族が、
自分たちで透析を行うため、
看護師が直接治療を行うことはありません。
ですが、特に在宅透析を始めたばかりのころは、
何事も無く治療を終えることができるように、
手順や注意事項など様々な指導が必要となります。
在宅透析の場合には、特に介助者への負担が大きくなるため、
看護師がいろいろな面でフォローをする必要も出てきます。
さらに、在宅で透析をしていると、
患者さんの様子が把握しにくいため、
家族との連携も非常に重要となります。
病院によっては、在宅専任の看護師ではなく、
透析室の業務を兼ねるケースもあるので、
仕事の量が増えてしまう可能性もあります。
しかも、在宅での透析中に、
何らかのアクシデントがあった場合には、
すぐにその患者さんの自宅に行かなければなりません。
透析を行う時間は、患者さんによって違うので、
24時間対応できるような体制が必要なのです。
イメージとしては、病院で透析を行うよりも、
仕事が少ないので簡単と思うかもしれません。
ですが、患者さんの環境が全て違うので、
それに対応することは、非常に難しいといえます。
つまり、どんな環境にも対応できる応用力が、
在宅専任看護師には必要なのです。
在宅での透析は、通院や入院での透析に比べると、
費用がかからず、時間配分も自由なため、
取り入れる家庭が増えてきています。
今後ますます需要が増える分野ともいえるでしょう。