透析患者とのコミュニケーション
透析看護の業務で難しいのが、
患者さんとのコミュニケーションではないでしょうか。
特に新人の看護師さん(新しく配属された人)には、
きつい態度を取る患者さんも正直多いです。
透析看護師の大切な業務である、穿刺で失敗すると、
かなり厳しい言葉をぶつけてくる患者さんもいます。
確かに、透析治療は終わりがありませんし、
毎回長時間の治療は、精神的にも負担です。
ストレスがたまってしまうため、どうしても看護師に対して、
きつい態度をとってしまう傾向にあるのでしょう。
患者さんのストレスを理解して、透析看護師は、
ケアにあたらなければなりません。
もちろんそんな患者さんばかりではなく、
優しい態度で接して下さる患者さんも多いです。
また、透析治療中の患者さんとのコミュニケーションも大切です。
透析治療は1回の治療で、数時間かかりますから、
その間の患者さんの様子を観察しなければなりません。
透析機器とにらめっこをしていては、
患者さんの様子もわかりません。
患者さんの気持ちをリラックスさせるためにも、
看護師がうまくコミュニケーションを図ることが重要です。
たわいない世間話でもいいですし、
患者さんの愚痴を聞くのもいいでしょう。
さらに、患者さんの質問にしっかりと答えられることも大切。
きちんとした答えが返せれば、
その患者さんとの信頼関係も築くことができますし、
その後の治療もスムーズでしょう。
ただし、人間ですから
「どうしてもこの患者さんとは合わない」こともあるでしょう。
患者さんとの人間関係がストレスになって、
仕事に支障が出てしまうケースもありますから、
難しいときには我慢せずに上司に相談してみましょう。
透析看護師は看護業務だけでなく、
患者さんとのコミュニケーション能力も求められますから、
そのあたりを心しておきましょう。